遠隔臨場システム

建設現場での生産性向上・合理化に寄与するツール

遠隔臨場」とは、動画撮影用のカメラ(ウェアラブルカメラ等)により撮影した映像と音声を、web会議システム等を利用して、「段階確認」、「材料確認」や「立会」などを行うもので、現場に行かずに現場確認や指示をすることができます。

単純操作で扱いやすいものから、ディスプレイがついた高機能なものまで様々な種類があります。

  • 遠隔臨場の試行要領(国土交通省規定)
    以前より、国土交通省では「遠隔臨場」の試行を重ねていました。
    この効果が確認されたことにより、

    • 建設現場における遠隔臨場に関する監督・検査実施要領(案)
    • 建設現場における遠隔臨場に関する実施要領(案)

等が策定され、2022年4月より本格的な実施が開始しています。
国土交通省関東地方整備局では発注規模1億円以上の工事や現場視察が多い工事では発注者指定型(実施にかかる必要な費用の全額を発注者が負担する)により実施するなど遠隔臨場が普及してきています。

  • 撮影に関する仕様(国土交通省策定)
    項目 仕様
    映像 画素数:1920×1080p 以上(カラー)
    フレームレート:30fps以上
    音声 マイク:モノラル(1チャンネル)以上
    スピーカー:モノラル(1チャンネル)
    通信 下り最大50Mbps、上り最大5Mbps 以上
    転送レート(VBR):平均1Mps 以上
  •  ファテックで取り扱っている製品
    • Safie
      単純で扱いやすい。カメラカバーを開けるだけで起動し、会議に参加できます。
      バッテリー、SIMカードは内蔵されているため、ほかの物を持たずに遠隔臨場が可能です。
      また、クラウド上で過去の映像確認ができ、30日前まで遡って映像の切り取りやダウンロードもできます。
      Safieのパンフレットはこちら

    • RealWear(スマートグラス)
      小型ディスプレイ、カメラが搭載された機器です。通信方法はWiFiでの接続になります。コマンド入力は音声認識で行うためスマートフォンと違い両手が空く利点があります。
      ディスプレイは小さいですが、作業指示書や図面、画像などを表示できるため「遠隔指示」能力は高いです。